
TechCult で「The 150 Best Online Flash Game」
という記事が公開されている。
なんで150なんだろうとか、なんで今公開するんだろうとか、
色々疑問もあるけれど、リストアップされているゲームを見ると、
確かにメジャーなタイトルが並んでいる。
興味がわいたのでリストアップされたタイトルを
ちょっと眺めてみた。
まず気になったのが日本のクリエイターの作品が
どのくらいあるか。
リストアップすると下記の通り(記事掲載順)。
・Double Wires
・Bow man
・CRIMSON ROOM
・VIRIDIAN ROOM
・Cursor*10
・星探3
・DOMINO PRESSURE
・GROW CUBE ver.0
・トンティー ver.1
・NANACA†CRASH!!
・DICEWARS
・PEPSI NEX GAME
・どこでもラストガイ
どふぃ氏(どふぃぶろぐ)の「Double Wires」は
スクリプトをぱくられることが多いゲームなので、オリジナルが
きちんとピックアップされてるのはいい。
でも、記事中のリンク先はたぶん無許可の
掲載サイトなんだよね。そこは残念。
f1ash氏(f1ash)の「Bowman」はFGF参加作品(FGF'04)。
「Bowman」は坦々とした殺し合い、その雰囲気が
なんともいえないゲーム。血がブシュッと出る
テイストがアメリカンな印象を与える。
恥ずかしいことに星野は
海外コンテンツだと思い込んでいた。
記事中のリンク先が www.bow-man.net という URL で
完全に英語圏のサイトになっている。
が、どふぃ氏の「ねこゆみごるふ」も一緒に掲載されて
いたりするので、やはり無断掲載だろう。
高木敏光氏(TAKAGISM)の元祖脱出ゲームである
「CRIMSON ROOM」と「VIRIDIAN ROOM」。
脱出ゲームというジャンルのタイトルを体験するにあたって
必要十分なタイトル。「CRIMSON ROOM」だけでなく
「VIRIDIAN ROOM」をストーリー的な続編として
両方紹介しているところが共感が持てる。
面白い脱出ゲームは多々あるけれども、
抜きん出ているタイトルが少ないジャンルなので、
脱出ゲームとして、上記2タイトル以外は「CDX」のみで
合計3タイトルのみの紹介であるところも納得がいく。
次が石井克雄氏(nekogames)の代表作
「Cursor*10」と星探シリーズから「星探3」。
「星探」と「星探2」も記事中で紹介されているので、
シリーズで取り上げているのにほぼ等しい。
氏のタイトルの中でも特に海外で人気のタイトルが
ピックアップされているところが「やっぱりね」という感じ。
日本人がピックアップすると「ぱん☆ちら」とか
「しっぽ猫シューティング」も
きっと入っていることだろう(笑)
そして伊藤太郎氏(有限会社ゲームデザイン)の「DOMINO PRESSURE」と「DICEWARS」。
「DICEWARS」は同じゲーム性の作品も多数存在する名作。
DICEWARS系シミュレーションという
ジャンルがあってもいいかもしれないと思う。
「DOMINO PRESSURE」は今はなき「なつゲー」などにも
掲載されていたタイトル。
画面の印象もあってこの2作品も
海外タイトルと勘違いしていた。
「なつゲー」のことを覚えていれば
こんな勘違いもなかったのだが、と言い訳。
こちらも有名どころON氏(EYEZMAZE)独特のコンテンツ
GROWシリーズから「GROW CUBE」と「トンティー」。
GROWシリーズは当然の選択として、
「トンティー」が入っているのが共感できる。
もぐらたたきにRPGのシステムを載せたゲーム性の面白さと
もぐらたたきでもぐらにあたるトンティーの
バリエーションの豊富さと面白さは逸品。
記事中の「トンティー」のリンク先が、
これまた勝手掲載っぽいのが残念。
海外でのピックアップとしては意外だったのが
SU-503氏(サイト)の「NANACA†CRASH!!」。
ゲーム性自体は記事中でもピックアップされている
「Pingu Throw」の亜流なのでオリジナリティという意味では
ピックアップされないであろうタイトル。
「NANACA†CRASH!!」のすごさはシンプルなゲーム性を
ショーアップするギミックの創り込みとそのバランス。
「パクリじゃん」と思わせない。
むしろ「スゲー」と唸らせる良作だ。
そして最後はオクヤマカズヤ氏(KYUCON.COM)が
手がける商業タイトル「PEPSI NEX GAME」と
「どこでもラストガイ」。
「どこでもラストガイ」は英語バージョンも
用意されているけれども、「PEPSI NEX GAME」は
おそらく日本語のみの国内向けアドバゲーム。
そんなタイトルがなぜと思えば、
記事中のリンク先はこれまた勝手掲載っぽい。
その辺は残念だけれども、逆に日本語のみのコンテンツが
ピックアップされているところが興味深い。
シンプルなゲーム性なら言語関係ないよね。
以上、結構長く書いてしまった。
はじめはウェブ上のコンテンツに対して
国籍を意識するのもくだらないかなあ、とも思った。
でも記事中のセンテンスでちょっと考えを変えた。
それは「147. The Last Guy」の解説冒頭の一文
「Japanese coders are really creative.」というもの。
嫌でも触れてきた文化の違いはあるわけで、
そこから更に生み出されたコンテンツ。
なるほどねーと思ったり、あれが入ってないじゃんとか、
色々あると思いますが、あなたのご意見はどうですか?
失礼しました。
「零刻(zero)」も日本のクリエーターですよ